乳がんと診断されてから8年。
今年も定期検査を受けてきました。
骨シンチ、心電図、心エコー、レントゲン。
毎年のように検査を受けているので、流れにはすっかり慣れました。
それでも、結果を聞く瞬間だけは少し緊張します。
そして今回も、結果は問題なし。
「よかったー!」
心の中では、うほーい!です。
でも術後8年ともなると、それだけでは終わらない、ちょっと複雑な気持ちも出てきました。
「そろそろ通院も終わらないかな」
正直なところ、最近はそんなことも思います。
自分の体のことなのに、そんなことを言ったらバチが当たりそうですが、8年も続くと少し飽き飽きしてきたのも本音です。
今回は、術後8年の定期検査と、長く乳がんの経過観察を続けてきた今の気持ちを書いてみようと思います。
術後8年、今年も定期検査を受けました
今回受けた検査は、
・骨シンチ
・心電図
・心エコー
・胸部レントゲン
です。
骨シンチだけは別の日に受けました。
薬剤を注射して約2時間待ち、そのあと約50分かけて撮影します。
私はこれまで骨シンチを9回くらい受けていますが、カメラが鼻のすぐ近くまで迫ってくる瞬間だけは、何回受けても慣れません。
頭では大丈夫だと分かっているのに、
「このまま押しつぶされるんじゃないか」
と毎回思ってしまいます。
心の中では「ぎょえー!」です。
骨シンチの薬剤の注射から待ち時間、撮影中の様子については、こちらの記事に詳しく書きました。
→「骨シンチは怖い?9回受けた私が検査の流れ・待ち時間・撮影時間を紹介」
心電図・心エコー・レントゲンは淡々と進む
骨シンチとは別の日に、心電図、心エコー、レントゲンを受けました。
ここまで何度も受けている検査なので、私自身もかなり慣れています。
心電図を受けて、次は心エコー。
心エコーでは技師さんと少し話をしながら検査を受けました。
そのあと胸部レントゲン。
検査が終わったら、あとは診察を待つだけです。
待合室でスマホを見ながら待っていました。
こうして書いてみると、本当に淡々としています。
乳がんになったばかりの頃は、検査ひとつひとつが大きな出来事でした。
今はもう、病院へ行って検査を受けること自体が、私の生活の中の「いつものこと」になってきました。
結果を聞く瞬間だけは、今でも少し緊張する
それでも、先生から結果を聞く瞬間は少し違います。
私は乳がんと診断されたときから、ずっと同じ先生に診てもらっています。
告知された日のことも、今でも覚えています。
先生の言葉は、
「実はね、がんでした」
でした。
あの「実はね」が、とても印象に残っています。
重い話だからこそ、なるべくさらっと伝えようとしてくれたのかな。
これは私の想像で、本当のところは先生にしか分かりません。
でも、あの日から私は、
「もし悪い結果なら、先生はきっと早い段階で伝える人なんだろう」
と思うようになりました。
だから定期検査の結果を聞くときは、先生の前に座ると今でも少し緊張します。
「今回も大丈夫ですよ」で、うほーい!
そして今回も、先生から結果をすぐに聞きました。
問題なし。
先生の雰囲気も、どこか気楽そうです。
それを聞いた瞬間は、
「よかったー!」
心の中では、
「うほーい!」
です。
何年たっても、「大丈夫」と言われればやっぱりホッとします。
でも、何もなければ話はそこで終わります。
あとはいつもの薬の処方箋を出してもらって、次回の来院日を決める。
そして、
「では、また次回」
かなり事務的です。
でも、それでいいんです。
むしろ、それがありがたい。
8年もたつと、乳がんに「慣れ」も出てきた
最初の頃は、乳がんのことに全力で向き合っていたように思います。
検査を受ける。
結果を聞く。
薬を飲む。
体のちょっとした変化が気になる。
ひとつひとつに、今よりずっと大きく心が動いていました。
でも、それを8年間ずっと同じ熱量で続けることは、私にはできませんでした。
たぶん私は、乳がんに少し慣れたんだと思います。
慣れたからといって、治療や検査を適当にしているわけではありません。
今も毎朝、トレミフェンを飲んでいます。
忘れないように使っているのは、100均で買った曜日ごとに色分けされたピルケース。
薬は飲む。
検査の日が来たら病院へ行く。
自分のために必要なことは、ちゃんとやります。
でも、いつまでも乳がんに全力で向き合っているわけではなくなりました。
安心する。でも正直、通院には少し飽き飽きしている
今回も何もなかった。
それは本当にありがたいことです。
その一方で、術後8年の今は、
「そろそろ通院も終わってほしいな」
と思うことも増えました。
自分の体を診てもらっているのに、こんなことを言ったらバチが当たりそうです。
でも正直に言えば、少し飽き飽きしています。
安心する。
でも、ちょっとうんざりもする。
このふたつの気持ちは、私の中では普通に一緒にあります。
そして、こんなことを思えるのも、今回の検査で何もなかったからなのだと思います。
もし何かが見つかったら、そのときはまた全然違う気持ちになるのかもしれません。
だから今は、この「何もなかった」をありがたく受け取っておこうと思います。
「何もなかった」から、またいつもの生活へ戻る
診察室を出るころには、私の頭の中はもう次のことへ向かっています。
「今日の晩ご飯、何にしようかな」
「せっかくだから買い物して帰ろうかな」
そんなことを考えています。
でも、それってすごく幸せなことなのかもしれません。
検査結果が、その日の主役であり続けなくていい。
結果を聞いてホッとしたら、またいつもの生活に戻っていける。
乳がんは、私の生活から完全に消えたわけではありません。
今も薬を飲んでいるし、定期検査にも行きます。
それでも、乳がんのことばかりを考えて毎日を過ごしているわけではなくなりました。
病院を出たら、
「晩ご飯どうしようかな」
と考えている。
術後8年。
何もないことに安心して、通院にはちょっとうんざりして、それでも必要なことは淡々と続けている。
そして検査が終われば、また普通の毎日に戻っていく。
それが今の私と、乳がんとの距離感です。
毎年のように骨シンチを受け、もはや骨シンチマスターに近い私。それでも何回受けても慣れないことがあります。検査の流れや待ち時間と一緒に、今でも「ぎょえー!」となる瞬間を書いています。



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