抗がん剤、ドセタキセル。
いよいよ初回投与の日。
ケモ室のベッドに案内されて座った瞬間
マジでもう逃げられないなって思った。
怖いとか不安とか
そんな言葉だけでは、この気持ちを表現できない。
覚悟に近い、諦めの気持ちでした。
副作用を少しでも和らげるために
保冷剤入りのミトンを両手両足にはめられる。
季節は春。
4月に入ってすぐでも
ものすごく冷たくて、痛いような気がする。
これから体に入る薬の強さを
ビビりながら受け入れる。
入れる点滴が冷たいからなのか
ミトンのせいなのか
寒くてたまらない。
だけど
担当の看護師さんの優しさに気持ちが落ち着き
持参したサンドイッチを美味しくいただき
することがないので、段々眠くなってきた。
途中、薬剤師さんが来て
副作用などの説明を聞き
全ての投与が終わるまで、まったりしていました。
抗がん剤だけではなく
吐き気止めや生理食塩水なども入れていくので
思っていたより時間がかかりました。
全部の点滴が終わってケモ室を出た時は
やっと終わったなあと、まずはホッとしました。
その一方で
こんなに強い薬を体に入れて
私の体、大丈夫なのかな。
そんな不安もありました。
でも、その時はだるくもない。
気持ち悪くもない。
体には何の変化も感じませんでした。
昔テレビドラマで見たような
ものすごく吐く姿にはならず
食べ物も普通に美味しくいただけました。
なんだ、思っていたのと違う。
これなら美味しいものでも食べて
リフレッシュできちゃうなあ。
そんなことを考えられるくらい
初回の抗がん剤を終えた直後の私は、普通に元気でした。
眠れなかった夜と、翌朝の3キロ減
その夜
吐き気止めとしてステロイド剤を処方され
その副作用なのか、全然眠れなくて
もう寝るのを諦めて
ずっと音楽を聴いていました。
そして朝が来て
とりあえず抗がん剤について
レポートを書いてみようと思い
体重を測ってみたら
3キロも減っていた。
びっくりした。
たった1日で、こんなに減るの?
その時考えたのは
抗がん剤は合計4クール受けるから
3キロ×4回で
もしや12キロも痩せるのかしら?
なんて、呑気なことを考えていましたが
3キロ減ったのは、この回だけです(笑)
白血球を増やす注射
ドセタキセルの後には
白血球を増やすための注射
ジーラスタを打ってもらいに
再び病院へ向かいました。
白血球を増やす注射は
腕に打ってもらいました。
副作用といえば
腰が少し痛かったことぐらいかなと思います。
骨髄が一生懸命働いてくれているんだなと思うと
このくらいの痛みは、全然気にはなりませんでした。
この時は
思ったより余裕があったんですよ。
最初の一週間は
体がだるくて仕事中少しは辛かったけれど
それほど辛くもなく。
抗がん剤って
思っていたのとは違うのかもしれない。
そんなふうに思っていました。
3週間後、ついに脱毛が始まった
しかし3週間後
ついに、その時がやってきました。
お風呂で、いつものように頭を濡らして
シャンプーを泡立てて髪につける。
頭皮をマッサージするように洗い始めると
プツプツと
髪の毛が抜けていく感覚がしました。
なんだろう。
髪の毛が
もう頭皮に埋まっていないような感じ。
いつもの髪の毛の強さが
まったく感じられない。
洗えば洗うほど
ガンガン抜けていく。
触れば触るほど抜けていく。
止まらない。
あまりに恐ろしくて
もう洗う気が失せてしまいました。
お風呂から出て鏡を見ると
てっぺんの髪がごっそりなくなって
まるでカッパというか
落ち武者みたいな自分がいました。
とてもじゃないけど
まともに鏡を見ることができませんでした。
次の日、ウィッグをかぶって会社へ
髪の毛は、ほとんどの人が抜けると聞いていたので
抗がん剤が始まる少し前に
ウィッグは用意してありました。
そして
落ち武者のようになってしまった次の日。
そのウィッグをかぶって会社へ行きました。
当時買ったのは
5万円くらいのウィッグ。
決して安いものではなかったけれど
やっぱりちょっと違和感があるかな。
ウィッグだってバレるかな。
そんな不安はありました。
でも
ハゲヅラを見せるわけじゃないし。
もう、そこは開き直りました。
抗がん剤を入れる前は
何が起こるのか分からなくて
とにかく怖かった。
実際に初回を受けてみると
想像していたような激しい吐き気はなく
食事もできて
「思っていたのと違うな」
と思ったことを覚えています。
でも3週間後には
髪の毛が一気に抜け始めました。
思っていたより平気だったこともあれば
想像以上に恐ろしかったこともある。
これが
私のドセタキセル初回投与でした。
👇抗がん剤1〜4クールのまとめはこちら



コメント