知人からいただいたメダカたちを屋外で育てていたある日、
水換えのついでにホテイアオイをひょいと持ち上げてみました。
すると——卵らしきものがついている!
稚魚が生まれるかもしれない、
とワクワクしながら、
家にあった透明なプラスチックの容器を引っ張り出して、
とりあえず水道水ごと入れてみました。
カルキは消毒になるという話を聞いたことがあって
(本当かどうかはわかりませんが)。
卵がカビてしまうこともあるそうなので、
塩素の力を信じてみることにしました。
そして翌日、何気なくその容器をのぞいてみたら——
ホチキスの針みたいなものが、動いている。
慌ててホテイアオイを水の中でぶるぶる振ってみると、
2〜30匹くらいの小さな命が泳いでいるじゃないですか。
思わず声が出ました。

メダカに母性はない、らしい
実はメダカ、親が卵や稚魚を食べてしまうそうなんです。
母性がないというか、
食欲が勝つというか。
なので針子は別の容器で育てるのが鉄則みたいです。
以前にも卵らしきものを発見したのですが、
まさか食べられてしまうとはつゆ知らず、
そのままにしていたらいつの間にか
卵も消えていたという残念な結果になりました。
あまりに悲しかったので、
今度は絶対救うんだって思ってました。
餌は300円のドラッグストアのやつで十分でした
針子にどんな餌をあげればいいかわからなくて、
とりあえずドラッグストアで買った300円くらいの
メダカの餌を細かくして与えてみました。
親も同じ餌を与えています。
あんなに小さいのに食べるのかな、
と半信半疑でしたが——ちゃんと食べていました。
それだけで大きくなりました。

1ヶ月後、ホチキスの針がメダカになった
老眼には観察するのもきつい、
何となくしか見えなかった針子たち。
それが今では1センチくらいになって、
形もすっかりメダカらしくなりました。
しかも生まれた時から個性があって、
黒っぽい子、透明な子、銀色っぽい子とバラバラです。
親メダカたちも黒・マダラ・薄いピンクと
バラエティ豊かだったので、
子供たちも様々な色になるのかも。
大きくなるのがとても楽しみです。
私が一番感動しているのは、
何も特別なことをしていないのに、
ちゃんと生きていてくれるということ。
初めてのお世話で、知識もなくて、それでも育ってくれた。
それだけで十分すぎるくらいうれしいです。


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