抗がん剤を夜中検索しまくった話│不安をやめられなかった理由

乳がん

傷が少しずつ少しずつ癒えてきた頃

診察室で先生から
今後のスケジュールについて説明があった

「傷が落ち着いたら、次は抗がん剤ですね」

その瞬間

マジでそれやらなきゃいけないの?

って思った

抗がん剤なんて
それまでドラマの中でしか見たことがなかった

ものすごい吐き気と闘っているような
そんな怖いイメージしかなかった

周りにも抗がん剤治療を受けた人はいなくて
実際のところが全然分からない

怖い
恐ろしい

私の体、どうなってしまうの?

副作用は?

それから私は
抗がん剤についてずっとググっていた

乳がんブログを見つけては
抗がん剤や副作用について書かれたところばかり読んでいた

髪の毛が抜けた

爪が割れた

見た目が変わっていく話もたくさん出てきた

でも、読めば読むほど
人によって書いてあることが違う

この人はこうだった

でも、別の人は違う

じゃあ私はどうなるんだろう

知りたくて調べているはずなのに
調べれば調べるほど分からなくなっていった

怖いから知りたい

知ったらもっと怖くなる

それなのに
検索することをやめられなかった

検索すればするほど

まるで自分の未来を予言されているような
そんな気持ちになった

あんなに恐ろしいと思っていたものを
これから自分の体に入れるんだ

私、本当にがんになったんだ

抗がん剤治療を前にして

手術の時とはまた違う形で
その現実を突きつけられたような気がした

あの頃の私はきっと冷静ではなく

悪いほう
悪いほうへと

気持ちが流されていったような気がする

8年経った今なら

乗り越えた自信と
治療に対する感謝の気持ちでいっぱいだけど

あの頃は
手術の時よりも黒い感情に

押しつぶされそうな日々でした

そして、当時の私が受けたのは
「標準治療」と呼ばれる治療でした

「標準」という言葉だけを聞くと
なんだか普通の治療のようにも聞こえるけれど

標準治療とは
科学的な根拠に基づいて
現時点で多くの患者さんに推奨されている治療のこと

ただ漠然と
つらい治療を勧められているわけではないのです

あの頃の私は
そんなことを冷静に考える余裕もなかったけれど

今振り返ると

私はあの時
治療を受けることができて本当によかったと思っています

体の中のことだから
本当のところはよく分からないけれど

今はとりあえずピンピンしていて

毎日、当たり前のように
普通に暮らせています

もちろん
治療の内容も副作用も人それぞれです

もし今

あの頃の私と同じように
怖くて、不安で

何度も何度も検索してしまっている方がいたら

「こんなふうに怖がっていた人もいたんだ」

そんなひとつの体験談として
読んでもらえたら嬉しいです

もちろん私にも副作用はありました

それについても
これから少しずつお話ししていきたいと思っています

良かったら
また読んでいただけたら嬉しいです。

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