乳がんの治療が落ち着いてきたころ、主治医からこんなことを言われました。
「婦人科にも定期的に行ってくださいね」
え、婦人科?
乳がんなのに、乳腺外来だけじゃダメなの?
当時の私はそう思いました。
それから8年。
今では婦人科も、私にとって定期的に顔を出す場所のひとつになりました。
ただし、慣れたから平気になったかというと、そうでもありません。
むしろ内診は、若いころよりかなり痛くなりました。
正直、行きたい場所ではありません。
でも、行かないままでいるのも私は怖い。
だから今も、「そろそろ受けとくか」と婦人科へ行っています。
乳がん治療後、婦人科にも行くようになった
私が飲んでいるのは、トレミフェン(商品名:フェアストン)というホルモン療法の薬です。
乳がんの治療を続ける中で、主治医から婦人科にも定期的に行くように言われました。
実際、私は婦人科で子宮内膜が厚くなっていることを指摘されたことがあります。
乳腺外来では乳がんのことを診てもらう。
婦人科では、子宮や膣など婦人科領域の変化を診てもらう。
8年たった今は、乳がんの治療中だからといって、乳腺外来だけを見ていればいいわけではないんだなと感じています。
若いころは平気だった内診が、かなり痛くなった
婦人科で一番つらいのが、私の場合は内診です。
若いころにも婦人科の内診は受けたことがあります。
もちろん恥ずかしさはありました。
でも、検査そのものは難なく終わっていました。
ところが今は違います。
かなり痛い。
器具が奥まで入ってからではなく、入る最初の段階から痛みを感じます。
私の感覚を言葉にするなら、
「膣から子宮口までの通り道が、以前より固く、狭くなってしまったような感じ」
です。
実際に狭くなっているという意味ではなく、あくまで私が感じる感覚ですが、
「あれ? 内診ってこんなに痛かったっけ?」
と思うくらい、若いころとは違いました。
「痛みがありますよ」と言われると、逆に言いにくい私
検査の前には、
「少し痛みがありますよ」
と声をかけてもらいます。
ところが先にそう言われると、私は逆に「痛いです」と言いにくくなってしまいます。
「これは痛い検査なんだ」
と思って、つい我慢してしまうんですよね。
お腹のあたりにはカーテンがあるので、検査中は先生や看護師さんの顔も見えません。
カーテンの向こうで検査が進んでいく中、
「早く終わってくれー」
と思いながら耐えています。
もちろん、痛みの感じ方には個人差があります。
強い痛みがあるときは、私のように我慢するのではなく、先生に伝えたほうがいいと思います。
乾燥も、自分で感じていた体の変化だった
婦人科の先生に相談したとき、乾燥が起こりやすいことについても話を聞きました。
私自身にも、思い当たる体の変化がありました。
だから、
「気のせいじゃなかったんだ」
と思ったことを覚えています。
年齢による変化もありますし、治療との関係も含めて自分だけでは判断できません。
だからこそ、気になることは婦人科の先生に話してみるものだなと思いました。
検査が終わると「とりあえず痛いの終わった……」
私が受ける検査では、終わったあとに、
「出血することがあるので、ナプキンを使ってくださいね」
と言われます。
実際、私の場合は検査後に出血があります。
結果が分かるのは少し先です。
だから検査が終わった瞬間に、
「大丈夫だったー!」
とは、まだなりません。
その前にまず、
「とりあえず今年の痛いのは終わった……」
です。
ここでひと安心。
あとは結果を待ちます。
2年に1回……と言いつつ、前回いつだったか覚えていない
私はだいたい2年に1回くらいのペースで婦人科へ行っています。
……なんて書くと、ものすごくきっちり管理しているように見えますが、実際は違います。
「あれ? 私、前回いつ受けたんや?」
毎回こんな感じです。
適当な時期になると、病院の予約センターへ行って、
「前回、いつ受けたんでしたっけ?」
と聞いています。
そこで前回の日付を確認して、
「じゃあ、そろそろかな」
と予約を考えます。
市の補助も少し使えるので、受けておいて損はないよね、という気持ちもあります。
かなり痛いので、喜んで行っているわけではありません。
それでも、行かないままでいるほうが私は怖い。
だから、なんだかんだで受けています。
症状がないから「たぶん何もないだろう」と思っている
今のところ私は、
「これはちょっとやばいんじゃない?」
と思うような症状があって検査を受けているわけではありません。
だから結果が出るまでも、
「たぶん今回も何もないだろう」
と、わりとのんきに思っています。
それでも「異常なし」と分かれば、やっぱり、
「よかった」
と思います。
もし普段の生活の中で、下着に血がついていたら。
私はかなり心配になると思います。
何もないときに診てもらって、
「今回も何もなかった」
と確認する。
今の私にとって婦人科へ行くことは、そんな位置づけになっています。
不正出血などがあるときは、検診を待たず婦人科へ
ここは私の体験とは別に、大切なことなので書いておきます。
子宮頸がんの検診と、子宮体がんを調べる検査は同じものではありません。
また、不正出血などの気になる症状がある場合は、「次の検診まで待とう」ではなく、婦人科を受診することが勧められています。
私は今のところ気になる症状がない状態で受診していますが、症状がある場合は話が別です。
詳しい情報は、国立がん研究センター「がん情報サービス」でも確認できます。
→ 子宮体がん(子宮内膜がん)について
→ 子宮頸がん検診について
できることを、できる範囲で続けていく
病気になるかどうかには、自分ではどうにもできない部分もある。
乳がんを経験してから、私はそんなふうに感じるようになりました。
「これをしておけば絶対に大丈夫」
なんてものがあればいいけれど、なかなかそうはいきません。
だから私は、自分にできる範囲で検査を受けています。
内診はかなり痛い。
できれば受けたくない。
前回いつ受けたのかも覚えていなくて、予約センターの人に聞きに行くくらい適当です。
それでも、
「そろそろかな」
と思ったら、また予約する。
そして今回も何もなければ、
「よかった」
と思って、またいつもの生活へ戻ります。
完璧に管理できなくてもいい。
怖がりすぎなくてもいい。
でも、自分にできることだけはやっておく。
乳がん治療から8年たった今、私はそんな感じで婦人科とも付き合っています。


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