乳がん手術後、下着がとても痛かった|全摘から8年後の今

乳がん

そういえば。

乳がんの手術後のことで、一つ思い出したことがあります。

入院前に看護師さんから、

「ブラ付きのキャミソールも用意しておくといいよ」

と勧められました。

傷への負担を少なくしたり、胸を取ったあとの左右差が目立ちにくくなるように教えてくださったんだと思います。

実際に手術を終えてみると、

カップ付きキャミソール、ありがたや!

でした。

布が触れるだけでも痛かった

術後しばらくは、胸の傷に少し何かが触れるだけでも痛かったです。

布が触れるだけで、ヒリッとする。

着替える時も、傷あとをかばいながら恐る恐る。

それでも痛い。

特に被って着るタイプは、腕を動かしたり、脱ぎ着する時にどうしても布が胸に触れたりするので、私にはつらかったです。

その点、前開きのカップ付きキャミソールはずいぶん楽でした。

もちろん、

「これなら痛くない!」

というわけではありません。

マシってレベルですけどね。

それでも術後の私には、この「マシ」がとてもありがたかったです。

普通のノンワイヤーブラをつけるようになったのは、かなり後だったと思います。

いつ頃だったのかは、もう覚えていません。

それくらい長い間、カップ付きキャミソールにはお世話になりました。

全摘した左胸の膨らみを作るのも大変だった

左胸は全摘しています。

当然ですが、そのままだと左右の胸の大きさがまったく違います。

最初の頃は、この左右差をなるべく分からないようにしたくて、結構気にしていました。

パッドも使ってみました。

ところが、知らない間にずれていたり、落っこちたり。

気づいて、

ぎゃあ!

となることもありました。

結局、私は小さいタオルやティッシュを左胸に入れる方法に落ち着きました。

柔らかいし、自分で位置を調整できるし、私にはこれが一番楽だったんです。

もちろん、きれいに左右対称になるわけではありません。

でも今は、それでもいいと思っています。

右胸も手術前と同じではありません

ちなみに、右胸も手術前のまま残っているわけではありません。

右側は乳房を残す部分切除でしたが、乳輪の左上あたりを切除しているため、その部分は大きく凹んでいます。

手術から8年以上経って、年齢とともに胸の位置も少し下がってきました。

そのせいなのか、最近は以前より凹みが大きく見えるような気もします。

左は全摘。

右は部分切除。

形は違いますが、どちらの胸にも手術による大きな変化が残っています。

乳房再建はしませんでした

手術前には、乳房再建について主治医に聞いたこともあります。

私は何度も手術をするくらいなら、

どうせ手術するのだから、一度に再建までできないかな

と思っていました。

でも当時、主治医からは、その後の治療との兼ね合いがあることや、その病院には形成外科がないことなどを説明されました。

結局、再建はしないまま現在に至っています。

今でも、

「あの時、一度に全部できていたらなあ」

と思うことはあります。

でも、今から改めて再建のために手術を受けるかと言われると……。

採血だけでも具合が悪くなる私には、なかなか勇気が出ません。

当時やりたかった気持ちと、今からもう一度手術するのはちょっと……という気持ち。

どちらも本音です。

胸がなくなると、見た目以外にも変化があった

全摘した左側は、「取った」というより、私にはえぐられたように見えます。

肋骨の形も分かりますし、皮膚のすぐ下で心臓がピクピク動いているのが見えることもあります。

最初はちょっとビビりました。

そして不思議なのが、冷たい飲み物を飲んだ時。

左胸のえぐられた部分を、上から下へ冷たいものが通っていくように感じることがあります。

もう一つ意外だったのが、冬。

左胸がないだけで、寒く感じるんです。

当たり前にあったものが一つなくなる。

それだけで、こんなところまで変わるんだなと思いました。

胸を失うというのは、見た目だけの問題ではありませんでした。

夏の服選びも変わりました

困るのは下着だけではありません。

特に夏。

胸元が大きく開いた服は着にくくなりました。

薄くて透けるような服も、私は避けています。

左胸に入れているものが見えたり、胸の左右差が分かったりするのが気になるからです。

そして、水着。

これも私にはなかなか難しい。

夏は本当なら涼しい格好をしたいのに、胸元があまり開いていない服を選ぶ。

胸を一つ失ったことで、下着だけではなく、服の選び方まで変わりました。

40代の私と、8年後の私

手術をしたのは40代でした。

あの頃は、まだ見た目にもなかなか諦めがつきませんでした。

胸の左右差が分からないようにしたい。

なるべく普通に見せたい。

そんなことを、今よりずっと気にしていたと思います。

そして振り返ってみると、あの頃の私は、病気に心を乗っ取られていたようにも思います。

傷のこと。

胸のこと。

これからの治療のこと。

再発しないだろうか。

何をしていても、どこかに乳がんのことがありました。

でも、8年以上経った今。

乳がんのことを考える時間は、ずいぶん減りました。

胸の左右差だって、完全に気にならなくなったわけではありません。

見た目なんてどうでもいい、とも思っていません。

ただ、昔ほど必死ではなくなりました。

それなりに整っていて、年相応に自然に見えればいい。

多少左右が違っていても、服を着た時に大きな違和感がなく、自分が普通に出かけられるくらいなら、それで十分です。

見た目を完璧に整えることより、

痛くないこと。

苦しくないこと。

そして、生活がしにくくならないこと。

今の私には、そちらのほうが大切です。

ずっと同じ気持ちではありませんでした

手術をしたばかりの頃は、この先ずっと胸のことを気にして生きていくような気がしていたのかもしれません。

でも、そうではありませんでした。

不便なことは今もあります。

胸が元通りになったわけでもありません。

それでも時間が経つにつれて、自分なりの付き合い方ができるようになりました。

今こうして昔のことをブログに書いているからこそ、

「あの頃は、本当にずっと病気のことを考えていたんだな」

と改めて思います。

もし今、手術をしたばかりで、傷のことや胸のことばかり考えてしまっている方がいたら。

少なくとも私は、8年以上経った今も同じ気持ちのままではありません。

今では乳がんのことを考えずに過ごしている時間のほうが、ずっと長くなりました。

これが、全摘と部分切除から8年以上経った、今の私です。

8年後の今の下着事情については、こちら👇

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