入院 手術の前日

手術日の前日に入院ということで、身支度をして来院。

入院っていうと、20ウン年前に出産をした時以来。

自分の車で運転して来てはいけないということで、娘に連れてきてもらいました。

一週間も何もしなくても良い日が出来てしまった😃

なんて呑気な夜を過ごしている頃、主治医の先生が様子を見にきて再度エコーで胸の様子を見ましょうかと左胸の全摘をするにあたって最後に確認をしてくださいました。

…と言っても、がん細胞は乳頭の近くにあり、やはり全摘でないと取りきれないという結論にはなりました。

でも。

先生ありがとうございます。私覚悟は出来ているし、もう治すことしか考えていません。

白い部屋に白いベッドで消灯の時間を迎えた時、ものすごく静かな気持ちになったの。

そして迎えた手術の日。ちょっと記憶が曖昧だけれど(なにせ7年も前のことですので💦)

朝から絶食からのお昼には手術用の針を刺すとかで、看護師さんが来ました。

針が太いから痛いけどごめんねって言われて、ギョエーと思っていたらやっぱりびっくりするほど痛くてつい『痛い痛い痛い』と言ってしまいました。

後から娘に聞いた話、私があまりに痛いと騒ぐので、看護師さんが焦って針を刺した部分からしばらく血が小さく噴水みたいになっていたとか。ごめんなさい。

なんとか無事にルート確保を済ませた私は、いよいよ手術室に歩いて向かうのでした。

そしていよいよ手術への心の準備

それからは、胸部・腹部CTと骨シンチグラフィを受け、全身にガンが広がったりはしていないか調べ手術に向けて動いていきました

最初の診断のステージⅡaから変わらず安心はしましたが、左胸のガンは場所的に乳頭に近かったので全摘となりました 私は両側乳がんですので、右も部分切除となり同時に行われる事に

全摘ってことは、大衆浴場ももう行けなくなるのか。。。

がんのせいで、左側は形が歪んでみっともないけれど、無いよりはマシな気がしてきて、もう大浴場に行けないと思うと自分がみんなとちょっと違うことに寂しさを感じました

しかし、前を向く際しか無いですよね

こうなったら、最後に銭湯でも行って後悔しないようにしよう

車で30程の銭湯で、ホッとくつろぐ時間は格別でした☺️

こうやって当たり前にお風呂に入れるのって幸せだったんだなあ

そして、形のおかしい胸をしみじみ見たりして

よし!生きるためだ 悪いところは切り取ってもらおうじゃないの

会社へ報告

次の日、丁度会社の事務所で上司や同僚が集まっていたので、病状を報告しました

みんな驚いてはいたけど、思ったよりはすんなり受け入れて貰えてホッ😌

それで昨夜お医者さんに(心配して言ってくださったと思う)『仕事は辞めないほうがいいよ、ショックを受けていきなり仕事を辞めてしまう人が昔居たけど、それはお勧めしないよ』

と言われたことも伝え、仕事は続けたい、ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします 

本当にみなさんにはお世話になってしまう、でも今は治すことを考えなくては。。。

上司の奥様も同じ病気で2.3年くらい治療をしてみえて、多分私の気持ちは少しはわかっていただけたんだろうな

よかった とりあえず🥺

と思っていたら、さらに次の日、今度は業務部長から呼び出されていきなり言われたのは

『で、どうするの?会社は辞めるの?』という心無い言葉

いや、私は上司にちゃんと辞める意思がないと伝えましたけど。

病気になると初めて思うのは、健康な人の中には病気の人を思いやれない人がいるんだな

その思いをずっと抱えていくことになりました

こんな事で負けてはいられないな

冷静にならねば

それからは、手術の日程を決めたり、仕事の引き継ぎをしたり、あっという間の日々でした